マイティガンヴォルトバースト(Mighty Gunvolt Burst)の評価、レビュー、感想、面白い点などをまとめています。購入しようか迷っている人や、購入したけどほかの人の評価が気になるという人は参考にしてください。
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良いと感じた点
古き良き2Dスクロールアクション
本作はインティ・クリエイツが開発した2Dスクロールアクションゲーム。
『ガンヴォルト』のおまけゲームであった「マイティガンヴォルト」を大幅に刷新し、新たに新作タイトルとして登場した。
ゲームシステムは『マイティガンヴォルト』から刷新され、キャラクターの成長システムや、スコアアタック、収集要素などかなり豊富なプレイバリューとなっており、遊びごたえも十分高い作品となっている。
プレイアブルキャラクターとして、『Mighty No.9』から「ベック」、『蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト 爪(ソウ)』から「ガンヴォルト」の性能が違った2人のキャラクターから選択して遊ぶことができる。
『ロックマン』シリーズを手掛けたスタッフが開発していることもあり、『ロックマン』ファンにも納得のボリュームと難易度となっている。
飽きさせない工夫
■ショットカスタムについて
本作の特徴として、カスタムシステムがある。
ショットの弾数や、弾の速度、弾の軌道、攻撃力などを変更することができる。ショットだけでなく、即死耐性や吹っ飛び耐性などプレイ時のアクションを手助けするようなカスタマイズも可能。
ステージのさまざまな所に落ちているモジュールアイテム(カスタムアイテム)を入手することで、カスタムの幅をかなり広げることができる。
本作の主人公の一人であるベックは、9種類ものバレットタイプがあり、バレットタイプによってカスタムできる範囲が違っている。
がっつりバーストコンボを狙っていくショットにカスタムしたり、プレイの難易度を下げるようなカスタム内容にしたり、とかなり多様なカスタムを楽しむことができる。
前述にもあるが、カスタムの内容によってはゲームの難易度を下げることができるため、アクションゲームが苦手な人でも、カスタム次第では比較的簡単にクリアを目指せるような仕様になっている。
また、カスタムの内容には能力を下げるようなカスタムもある。このデメリットのあるカスタムは、カスタムに必要なコストを下げるだけでなく、ステージクリア時のクリアボーナススコアが高くなる仕様になっている。
もっと歯ごたえのあるゲームプレイを楽しみたい場合や、ハイスコアを目指したい場合に活用できる。
以上のようにカスタムによって、初心者から長くアクションゲームに慣れ親しんだプレイヤーまでかなり広範囲のプレイ層に楽しんでもらえるような内容といえる。
■ゲームオーバーについて
本作にはゲームオーバーという概念がなく、トゲなどに落ちてプレイヤーが力尽きても直前のチェックポイントからプレイが再開する。
アクションが苦手なプレイヤーであっても何度もプレイし、クリアを目指すことができる。
また、道中で手に入れたカスタムパーツを持ったまま、ステージを中断してステージセレクトに戻ることができるので、もし、ボスで行き詰っても違うステージからやり直すこともできる。
■リワードについて
ステージをクリアした際にもらえるリワードは1回につき1つまでなので、表示されているリワードをすべて入手するには何度も繰り返しステージクリアをする必要がある。
重要なアイテムがリワードになっているのは各ステージにつき1つで、ほかのリワードアイテムは収集要素であるピクセルシールや、カスタムコストを増やすアイテムとなっているので、周回プレイをするときのモチベーションとなる。
ここはちょっと……と感じた点
カスタムの幅が広すぎる
本作のカスタムシステムは非常に細部まで設定することができる。アクションゲーム好きにとってはまさに痒い所に手が届くといった内容になっているのだが、初心者にとってはかなりとっつきにくい内容の細かさである。
また、ゲームを進めていくことでキャラクターの性能を高くすることができるが、そもそもアクションゲームが苦手な人は、進めること自体が難しい人であるので、ゲームを進めることで順次解放されていくというのはいかがなものか。
また、ゲームをある程度進めることができる人だと、カスタム内容によってはゲームが簡単すぎるということになってしまう。
ゲームバランスがカスタムによってかなり変動するため、自分にとってちょうど良い難易度を維持することが難しい。
良くも悪くも『ロックマン』
カスタムの内容を差し引くと『ロックマン』からあまり変わり映えがしない印象を受けた。
この手のゲームが好きなファンからすれば、まさに『ロックマン』ライクなゲームを求めていたといえるかもしれない。
また、ゲームオーバーがないことや、チェックポイントも細やかに設定されているので、アクション慣れしていない人にも優しい配慮はなされているのだが、目新しさという点ではいまひとつ欠けるのではないだろうか。
総評
ゲーム全体的にカスタム要素以外で見ると、どの要素も非常に高いレベルでバランスがとれている「良ゲー」といえるのではないだろうか。
本作の特徴といえるカスタムシステムにおいては、賛否両論あるが、非常に可能性を感じる。
インティクリエイツの作品として今後発表される作品においても非常に期待が持てる。
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