ビットサミット – 會津 卓也氏が新作『マイティガンヴォルト バースト』発表!Nintendo Switchにおける開発についてのコメントも|ステージ講演内容紹介まとめ

ビットサミット(BitSummit) 2017のステージ上で講演された「會津 卓也(株式会社インティ・クリエイツ)」の講演内容を紹介します。

講演内容紹介

インティ・クリエイツの會津 卓也氏がステージで新作発表!

マイティガンヴォルトバースト

株式会社インティ・クリエイツの會津 卓也氏が、第5回ビットサミットのステージに登壇。
新作『マイティガンヴォルト バースト』を発表した。
『Nintendo Switch』と『ニンテンドー3DS』のダブルプラットフォームで、『蒼き雷霆 ガンヴォルト』と同様のダウンロード販売となる。

『ガンヴォルト』のコンセプトを引き継いだ本作は、90年代風の8ビットテイストで表現されたステージを横スクロールアクションでクリアしていくというもの。
ダブル主人公制が採用されており、『Mighty No. 9』の主人公「ベック」と、『蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪』の主人公「ガンヴォルト」の2人が夢の競演を果たしている。

多彩なギミックが盛り込まれたステージには、お約束のステージボスが待ち構えている。
クリアすると表示されるリワードからいずれか1つを入手することができ、次のステージを選択して進んでいくというのが、基本的なゲームの流れだ。
一度攻略したステージを繰り返し遊ぶこともできるため、すべてのリワードを入手することも可能となっている。

新たなシステムやブースの様子などはこちら
『マイティガンヴォルト バースト』は「Nintendo Switch」版が6月15日に発売され、続いて3DS版も6月28日に発売される。
続報にも要注目だ。
©INTI CREATES CO., LTD. 2017 ALL RIGHTS RESERVED.

2つの『ガンヴォルト』が1つになった『ストライカーパック』も発表!

ガンヴォルト_ストライカーパック
さらに、「Nintendo Switch」で『蒼き雷霆 ガンヴォルト』と『蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪』が1つになった『蒼き雷霆 ガンヴォルト ストライカーパック』も発売決定。
フレームレート60fpsとなって動きがより滑らかになっているほか、新曲追加・高解像度化など、単純な移植ではなくパワーアップした『ガンヴォルト』を「Nintendo Switch」に最適化された形で遊ぶことができる。
『ガンヴォルト 爪』のDLCもすべて搭載されているおり、まさに決定版といえる内容となっている。

『蒼き雷霆 ガンヴォルト ストライカーパック』は8月31日発売予定。

©INTI CREATES CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

Nintendo Switchにおける開発についてコメント

會津氏はさらに、「Nintendo Switch」でのゲーム開発についてもコメント。
出展作品である『ブラスターマスターゼロ』の開発経緯を交えながら、「Nintendo Switch」で開発する利点を話してくれた。

『ブラスターマスターゼロ』は「3DS」と「Nintendo Switch」向けに発売されており、日本国内においては「Nintendo Switch」のローンチタイトルとして発売されている。
1988年にサンソフトから発売された『超惑星戦記メタファイト』のライセンスを受けており、「ファミコン」全盛期の2Dゲームを意識したドット絵貴重のグラフィックを意識しつつ、同作をベースに現世代向けに最適化したアレンジが加えられた作品だ。
6月1日のアップデートで追加されるDLCでは、新たなプレイアブルキャラクターとして、『ぎゃる☆がん』のキャラクターである「えころ」が登場。
さらに6月14日までの2週間は「えころ」を無料で入手できるので、お見逃しなく。

『ブラスターマスターゼロ』を制作するきっかけとなったのは2015年の「E3」。
ミーティングする場所に困っていたサンソフトのスタッフを、會津氏が偶然助けたことから始まったというのだから驚きである。

開発当初は「Nintendo Switch」がまだ発表されておらず、「3DS」専用ソフトとして開発されていた。
「Nintendo Switch」の制式発表を受けてから、そちらにも対応させることを決定したとのことだが、なぜこんなにも早く対応させることができたのだろうか。

この疑問に対し、「『ブラスターマスターゼロ』は『ガンヴォルト』と同じエンジンで動いており、エンジンを移植することで短期間で成立させた。」と語る會津氏。
會津氏は、「Nintendo SwitchはPCからの移植を非常に行いやすい。」と開発における利便性を紹介し、「開発機材を5万円ほどで揃えられるので、(インディゲーム開発者にも)おすすめです。」と続けた。
以前とあるイベントでお話を伺ったインディゲームクリエイターの方も、「Nintendo SwitchはPS4と互換性が高くて移植開発しやすい。」と開発のしやすさに注目していた。
開発機材を安価で揃えられることもあり、今後インディシーンにおいて「Nintendo Switch」ムーヴメントが巻き起こるのかもしれない。

登壇者紹介

takuya_aidsu
會津 卓也
株式会社インティ・クリエイツ 代表取締役。
他機種対応を想定したダウンロード販売と、プラットフォーム選定に注視し、『Nintendo Switch』でのソフト開発にいち早く参入。
ローンチタイトルとして『ブラスターマスター ゼロ』が発売された。
同社は『ロックマンゼロ』シリーズや『デジモンユニバース アプリモンスターズ』の受託開発を請け負っていることで知られている。
また、2014年に発売された自社パブリッシャータイトル『蒼き雷霆 ガンヴォルト』は大きな話題を呼び、2016年には続編『蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪』が発売された。

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