ビットサミット2017 – 『シルバー事件25区』のリメイク決定!さらにPS4版『シルバー事件』の日本向け販売も | 須田剛一氏のステージ講演内容まとめ

ビットサミット(BitSummit) 2017にて講演された須田剛一さん(株式会社グラスホッパー・マニファクチュア)の講演内容を紹介します。『シルバー事件25区』のリメイク決定や、PS4版『シルバー事件』の日本国内販売決定が発表されました。また、須田剛一さんから感じる「インディーっぽさ」についても語られました。

講演内容紹介

須田剛一
『シルバー事件』『シルバー事件25区』のディレクターである、株式会社グラスホッパー・マニファクチュアの須田 剛一さんが、今後のシリーズ展開についてステージ上で語った。
須田さんからは、PC版『シルバー事件』のアップデート内容について、PS4版『シルバー事件』の日本国内版の発売決定、そして、幻の作品『シルバー事件25区』のリメイク版の制作決が発表された。
特に『シルバー事件25区』のリメイク決定は、会場に集まっていたファンを大いに沸きあがらせ、会場のスクリーンでプロモーション映像が上映された時には、集まったファンたちの興奮が最高潮に達していた。
また、ステージには『電撃プレイステーション』編集長の西岡 美道さんも登壇し、須田さんはメジャーシーンのクリエイターなのに、どこかインディーっぽさを感じるのはなぜなのかという点について語っていた。


PC版『シルバー事件HDリマスター』アップデート内容発表!

シルバー事件アップデート

Steam、PLAYISMにて配信中の『シルバー事件』が5月30日にアップデートされることが発表された。
アップデートの内容は、シナリオの追加や、一部リニューアルなど豪華なものとなっている。
しかもこのアップデートは、なんと無料で配信されるとのことで、とてもファンサービス精神にあふれている。
アップデート内容は、以下の通り。

①トランスミッター編:バイアンサヤカPARTリニューアル
第4話「カムイドローム」の「バイアンサヤカ」のパートをすべて、新しいアイドルを使って作り直し。

②プラシーボ編:シナリオ「ヤミ」追加
シナリオ担当の大岡 まさひさんの書き下ろし。

③トランスミッター編:「ホワイトアウト」追加
こちらは、トランスミッター編のシナリオを書いた須田さんの書下ろし。

メニュー選択画面用楽曲リミックス
全曲リミックスしたらしい。
10数曲あるのでCD発売できそうとのこと。


日本国内向けPS4版『シルバー事件HDリマスター』販売決定!

すでに北米版はリリースされているPS4版『シルバー事件HDリマスター』が、ついに日本国内でも発売されることが決定。
詳細は近日発表されるらしい。


『シルバー事件25区』リメイク版制作決定!

25区リメイク
かつてフィーチャーフォンにて配信され、現在は配信されていない『シルバー事件』の続編である『シルバー事件25区』が、リメイクされることが決定した。
『THE 25TH WARD : THE SILVER CASE』というタイトルになる。
フィーチャーフォン対応ゲームのリメイクということで、完全新作に近いくらいほとんど作り直すらしく、シナリオをどうしようかと須田さんは語っていた。
プラットフォームはまだ言えないので、続報を待つばかりである。


須田 剛一さんはインディー「っぽい」!?

須田&西岡
いっしょにステージに上がり須田さんとトークをしてい西岡さんは、
「須田さんはインディーではなくメジャーの人間なのに、インディーっぽさを感じる。なんでインディーっぽさがあるんだろう?」
という疑問を須田さんにぶつけた。
須田さんは、かつて存在した「ヒューマン株式会社」という会社に勤めていたことが理由ではないかと語った。
以下、須田さんの発言の抜粋である。
“ヒューマンがインディー臭い、わかりやすく言うとジオン(※1)っぽいんですよ”
“ジオン公国みたいな会社で、なんでこんなゲーム出ちゃうんだろうって。ザクレロ(※2)みたいなゲームを作ってた”
“インディー魂とジオン魂って似てるじゃないですか”
“合言葉はジーク・ジオン!ジーク・インディー!ジーク・ヒューマン!っていう感じでやっていたので、自分の中に入っている、インディー魂というかヒューマン魂が”

※1:アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、いわゆる敵役の国のこと。赤い彗星「シャア・アズナブル」がいる側である。
※2:ジオン公国軍の所有するモビル・アーマー「MA-04X ザクレロ」のこと。特異なメカが多いジオン軍の中でも特に奇抜すぎる見た目をしているので、ジオン軍謎メカの筆頭である。


ヒューマンについてしばらく話した後、西岡さんから見た須田さんのインディーっぽさが語られた。
西岡さんいわく、グラスホッパー・マニュファクチュアを立ち上げて、シルバー事件出したあと苦境の時期があり、そこで踏ん張ったのがインディーっぽいとのことだ。
そのことについて須田さんは、独立系としてどうやって生き残っていくのか問われた時期があったと語る。そして『killer7』にたどり着き、そこで須田さんの作品のフォームが決まったと、西岡さんは感じたようだ。

登壇者紹介

1993年にヒューマン株式会社にプランナーとして入社。
『スーパーファイヤープロレスリング』シリーズ、『ムーンライトシンドローム』を手がけた後独立し、1998年に株式会社グラスホッパー・マニファクチュアを創立。
多くの作品でディレクター、脚本、ゲームデザインを務めており、その独特なスタイルで構築される世界観は、国内外を問わず熱烈な支持を集めている。
代表作には『シルバー事件』『killer7』『ノーモア★ヒーローズ』シリーズなどがある。
最新作は2016年発売のPS4専用タイトル『LET IT DIE』。
(ビットサミット公式より引用)


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