ビットサミット(BitSummit) 2017のステージプログラム、Streaming for a Global Audienceについてまとめています。
Streaming for a Global Audience
第5回ビットサミット1日目、ステージでは「Streaming for a Global Audience」と題してTwitchストリ-マーたちによるクロストークが展開された。
登壇したストリーマーは画像左から、RobyLou氏、Chyado Sensei氏、GirlGamerGab氏、highgai氏の4名。
以下では対談の内容を抜粋してご紹介しよう。
ストリーミング業界に入るにあたってどんなことをした?
■GirlGamerGab
最初は「YouTube」に日本のゲームの実況動画をアップしていました。『夜廻』もやりましたよ。
■highgai
アメリカでアマチュア芸人をやっていて、日本語で「YouTube」にネタを上げていました。
「ニコニコ生放送」もやったけど、相方が日本に帰って1人になってしまいました。
それからたくさんフォローしてもらうために、ゲームの生放送も始めて、世界中の人にファンになってもらいたくて「Twitch」で配信を始めました。
日本語のゲームを英語でストリームするのはどんな感じ?
■RobyLou
日本語と英語を切り替えながら実況をしていましたが、チャットで日本語の会話と英語の会話が同時に行われるため、混乱てしまってやめました。
海外ユーザーとの言語の壁はどうやって乗り越えられるでしょう?
■highgai
何を話しているか分からないと、視聴者はすぐに無視してしまいます。
そのため、自分が日本語を話せることを予め伝えておく必要があり、日本語のコメントが見えたらすぐに「日本語しゃべれるよ!」と伝えます。
ですが、英語で話したことをその場で翻訳するのは大変です。
日本のストリーミング市場とほかの国の違いは?
■RobyLou
私は日本のゲームが好きなので、日本のゲームをよく実況しますが、同じように日本のコンテンツが好きな方がチャットに集まってきます。
日本のものが好きな人たちと共感しながら実況できることは、日本のストリーマーと違うところではないでしょうか。
■GirlGamerGab
日本のストリーマーや視聴者は1人でやっている人が多いですが、海外ではストリーマー同士が積極的にコミュニケーションをとるため、仲良くなりやすいです。
■Chyado Sensei
最近ではeSportsが話題になっていますが、日本ではほかの国に比べてまだ熱がそこまで高くないのかなと感じます。
今後パブリッシャーさまや、クリエイターさまが日本のゲーマーに対してeSports向きのコンテンツを展開する際に、なにか戦略はあるのかなぁと思っています。
■highgai
なぜeSportsが日本に浸透しないかという個人的な見解ですが、日本では以前ゲームが子供向けにプロモートされていました。
ゲームは子どもの遊びという文化に捕らわれていることから、eSportsの発展が遅れているのかなぁと思います。
これからは「子どもっぽい」というイメージを捨ててほしいです。
ブロードキャスターとしてのブランディングはありますか?また、そのインスピレーションはどこから得ましたか?
■RobyLou
オヤジギャグのようなユーモアを取り入れて、笑ってもらおうとしています。
ほかにも、日本にしかないものを紹介するのが好きで、「USJ」で買った恐竜の帽子を被ったりもしました。
■Chyado Sensei
(トレードマークである隈取りのお面を指して)見てください、いま被ってるんですよ(笑)。
ストリーミングを始めた時に、このお面を被って『リズム天国』をやろうとしてから続けています。
■GirlGamerGab
『メタルギアソリッド』を遊んでいる時に、バンダナを付けています。
まだ”5″は遊んでないんですが、それが終わったら常にバンダナを付けようかなぁと思っています。
■highgai
持ってきたんですが、ブースに忘れてきちゃいました(笑)。
「シェイクウェイト」というトレーニング機材を使っていて、傍から見るとかなりアヤシイ動きなんですが、ちゃんとした運動機材です(笑)。
自分で見ても「なんだこれ?」って思うんですが、アントニオ猪木さんの「ボンバイエ」の音楽に合わせながら、「シェイクウェイト」で運動して、すごい早口で日本語を話しています。
なぜかそれがみんな大好きで、いまでも続けています。
Twitchでも「シェイクウェイト」を使って配信している方を見かけるので、「シェイクウェイトグループ」を作って流行らせようかな(笑)
「お金」「未発売タイトルの配信」「有名クリエイターなどの出演」この中でストリーマーとして嬉しいのは?
■RobyLou
始めてChyado Senseiがチャットに参加してくれた時はとても嬉しかったのですが、やっぱり自分の好きなゲームで視聴者を楽しませることが1番の喜びです。
■Chyado Sensei
未発売のゲームを体験できると、やっぱりワクワクします。
その次に、尊敬している人が参加してくれると嬉しいです。
もちろん、お金がなければ成り立たないので、大事に思っています。
■GirlGamerGab
その中では、リリースされていないタイトルを遊ばせていただけることです。
視聴者の方々も興味を持って集まっていただけると思いますし、自分も楽しめると思うので。
でも、私がいまやっているゲームって「プレイステーション」とか、「プレイステーション2」のタイトルばっかりで、新作タイトルからかけ離れています(笑)
■highgai
僕の場合は「おもしろければ何でもいい」という精神です!
その3つの中ならゲームが重要かなと思います。
ゲーム以外も配信するんですけど、ゲームがおもしろければコンテンツもおもしろいので。
登壇者紹介(敬称略)
■RobyLou
23歳。イギリスの大学で日本の文化を学んでいる。
一年間の名古屋大学留学中に日本語を勉強。
10歳の時、『ファイナルファンタジー X-2』のCMで倖田來未の『real Emotion/1000の言葉』を聞いたことから、日本に興味を持つようになった。
『ファイナルファンタジー XIV: 新生エオルゼア』のプレイ時間は1500時間を超える。
■Chyado Sensei
六年前の2011年に、千葉へ引っ越して大学に入学。
学士号を取って䛾翻訳作業に取り組む。
現在は「東京ゲームショウ」や「ビットサミット」などでイベントの補佐をホストとしてサポートしている。
Twitchの公式パートナーで、Twitch Japan初のグローバルモデレーター。
ゲーミングという趣味を満喫しながら日本語を教えている。
YouTubeではJapan_Streamのコミュニティリーダーとして、まだ日本以外の国に無いゲームをプレイしながら、内容を口頭で英訳するといった活動も行っている。
■GirlGamerGab
2年間半前に日本でYouTubeチャンネルを開始。
プレイするゲームはホラー系が中心。
バイリンガルを活かし、日本以外の国に無いゲームのプレイスルー(頭から全クリまでゲームを遊ぶこと)を英語と日本語で配信。
日本語の修士号を持ち、ホラー系ゲームを自身で訳したり編集するといった活動も行っており、英語圏ユーザーの為のローカライズ要素として使用されたこともある。
■highgai
カリフォルニア在住。
Twitchパートナーであり、ゲーム以外にもさまざまエンターテイメントコンテンツを配信している。
第5回ビットサミットのステージ登壇時には、普段の彼の配信と同様に、自身のコメントを自身で翻訳。
堪能な日本語を疲労するとともに、軽快なトークで会場を楽しませた。
「XSplit Japan」のコミュニティマネージャーであり、「OY Entertainment」クリエイティブディレクター。
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